今週のJC:The significant immune escape of pseudotyped SARS-CoV-2 Variant Omicron
今週のJCはコロナウイルスに関してです。11月は日本ではかなり感染者数が減っていましたが、海外ではオミクロン株の出現があり日本でも感染者が出たというニュースが賑わしていました。オミクロン株に関して何か論文が出ていないか調べてみたのでそちらを紹介します。
オミクロン株は、スパイクタンパクのうち32個ほどに変異が起きているそうです。ウイルスのスパイクタンパクは抗原として認識される部分で、細胞内に侵入する際に使用される蛋白でもあります。
この実験では擬似的なオミクロン株を作成し、COVID 19の感染者の血清検体に対する、中和感度を調べたそうです。オミクロン株に対する中和抗体の中和感度は、基準株と比較して、約8.4倍減少したそうです。
ということで今までのCOVID-19の感染やワクチンによる免疫を大きく逃れる可能性があると書いてあります。この文章の書き方をみて、なんとなく今までのデルタ株やラムダ株などの時と同じようなことを書いている印象でした。変異が起きることで免疫逃避が起こるのは割と有名になっている気がします。
ただしワクチンの目的は感染を予防することではなく、重症化をさせないことにあると思います。オミクロン株に感染すると、従来株より重症化しやすいのか本来はその辺りを知りたいところです。
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