今週のJC:Did the coronavirus jump from animals to people twice?

第5波もかなり収まりを見せており、ワクチン接種者の若年化も進んでおり、少しずつ生活が取り戻されているように思う今日この頃。第6波はどうなるのでしょう…

さて今日はCOVID-19の起源に関する研究報告(Nature 2021年9月最新号)です。

生化学的な内容は割愛しますが、2019年から2020年に採取されたウイルス情報は大きく分けて2系統(AとB)存在します。系統Bがや野生動物を販売していた武漢の華安海市場で採取されたもので、系統Aは武漢の他の市場で採取されたもの。この2つの系統が別々のモノなのか、どちらかから進化したモノかまだ結論づけていない(いったん結論が出ましたが、まだ精査が必要なようです…)が、もし研究者が誤って実験室で感染し、その後ウイルスを拡散したという陰謀説の匂いがプンプンするシナリオであれば、それを2回起こさないとその遺伝情報から判断するに、この現象は説明困難とのこと。やはり、野生動物取引の起源の可能性がはるかに高い。さらなる分析によって、このパンデミックが武漢の複数の市場で始まったという可能性が高く、新型コロナウイルスが実験室から脱出した!という可能性が低いというオチになるかもしれません。

帝京大学医学部 移植免疫・腫瘍免疫研究室

夢と希望をもって誰でも(出身・経歴を問わず)斬新な研究ができるよう、この研究室の俗称を“どらえもんラボ”と名付けました。実験をしたい、そして新しいことを発見したいという夢がありながら、なかなかその場が見つからない、そのような方は是非“どらえもんラボ”にお立ち寄りください。そして、実験や討論を一緒にやりましょう。

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