今週のJC:Urethral prolapse corrected by microsurgery in a cat: a case report
臓器移植時に起こる拒絶反応の研究を行うために顕微鏡下でのマウス異所性心臓移植を行っています。犬猫では顕微鏡下でどのような手術が行われているか興味を持ったため調べてみました。
今回紹介する論文は猫の尿道脱に対して顕微鏡手術を行った症例報告です。猫の尿道脱は稀な症例であり、さらに顕微鏡等の機材を用いずに診断、手術を行うのは難しいとのこと。今回の症例は7ヶ月齢の雄猫で、断続的な陰茎出血など症状が見られたため検査したところ、尿道脱が確認されました。手術は顕微鏡下で行われ、尿道形成術等を倍率10倍で行いました。術後合併症は見られず、再発も起こっていないとのこと。
犬猫の手術では顕微鏡下で行えば手術がより容易にできる症例があるのだなと再認識しました。今後このような手術も行えればと思っております。
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