今週のJC:Effect of a weight loss program on biochemical and immunological profile, serum leptin・・・
動物病院で診察をしていると時々太った犬や猫を見かけます。犬の肥満はヒトと同様、心血管障害、整形疾患、代謝異常や内分泌異常などを引き起こします。さらに肥満は免疫系に影響することが報告されており、ヒトでは食欲と代謝の調節を行うホルモンであるレプチンが炎症性サイトカインの産生増加や制御性T細胞を減少させることにより、持続性な炎症や免疫調節不全を引き起こすとされています。今回紹介するのは犬の肥満による免疫への影響に関する論文です。肥満の犬は肥満ではない犬と比べ、血液中のレプチン濃度は高く、さらに制御性T細胞も少なくなっていました。さらに肥満の犬をダイエットさせると、血液中のレプチン濃度は減少し、さらに炎症性サイトカインも肥満だった時と比べ減少していました。
このように犬でもヒトと同様に肥満が免疫系に影響する可能性があります。健康管理のために犬もしっかり体重管理を行ったほうがいいですね。
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