今週のJC:Allergic reactions including anaphylaxis after receipt of the first dose of Pfizer-BioNTech・・・
日本でも新型コロナウイルスのワクチン接種が始まりました。新型コロナウイルス感染のコントロールにワクチンが役立つことを願っています。そんな中、ワクチン接種を行ったことによる副反応の報告が上がってきています。日本ではまだ接種した人数が少ないため副反応に関する報告は少ないです。ワクチン接種にあたってどれくらいの頻度で副反応が起こるのか、どのような症状が出るのかなど不安も多くあるかと思います。今回のJCはアメリカでの新型コロナウイルスのワクチン接種による副反応に関する報告です。
ファイザーのコロナワクチンの初回投与で副反応を生じた人数は1893360人中4393人(0.2%)でした。その中でアナフィラキシーを含む重度な副反応は175例で、アナフィラキシーは21例でした。21例のアナフィラキシーはワクチン接種から2〜150分以内に起こり、70%以上が15分以内に起こっています。アナフィラキシーを起こした患者の17人(80%)は以前に薬物や食品などでアレルギー反応を起こしたことがあったとのことです。アナフィラキシーを含む重度な副反応による死者は出ていません。アナフィラキシー以外の症状には軽度の呼吸器症状や発疹などが起こったとのことです。
ワクチンを接種する際は、確率は低いですが、リスクを承知の上でうけるべきですね。
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