今週のJC:Scent dog identification of samples from COVID-19 patients – a pilot study

PCR検査は現在コロナウイルス感染を調べるために行われていますが、時間がかかる、金額がかかるなどの問題点があります。今週紹介する論文は犬の嗅覚を利用してコロナウイルス感染の有無をより簡易的に調べられないかを調査した論文です。

探知犬はコロナウイルス陽性患者の唾液もしくは気管気管支分泌液サンプルを1週間嗅がせてトレーニングしました。トレーニングを行うとコロナウイルス陽性者を86.63%検出出来たとのこと。今回の実験では症状のある患者からのみの採取のため無症状者のサンプルでも検出できるのか、他の呼吸器ウイルス感染症患者に反応しないかなどは検討していないため、実際に臨床的に用いるにはまだまだ実験が必要です。さらに実験が進み、探知犬でコロナウイルス感染がわかるようになれば、時間もかからず安価でわかるためコロナウイルスの感染のコントロールに役立てるかもしれません。

帝京大学医学部 移植免疫・腫瘍免疫研究室

夢と希望をもって誰でも(出身・経歴を問わず)斬新な研究ができるよう、この研究室の俗称を“どらえもんラボ”と名付けました。実験をしたい、そして新しいことを発見したいという夢がありながら、なかなかその場が見つからない、そのような方は是非“どらえもんラボ”にお立ち寄りください。そして、実験や討論を一緒にやりましょう。

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