今週のJC:Vaginal Transmission of Cancer from Mothers with Cervical Cancer to Infants
先週非常に興味深い論文がニュースで取り上げられていたのでご紹介します。妊婦が子宮頸がんになり、その細胞が出産時に羊水に混入し、出産直後の赤ちゃんがこの羊水を吸い込んで肺がんを発症した大変稀な2症例の報告がありました。1症例で免疫チェックポイント阻害薬であるニボルマブ(オプジーボ)を使用して治療したところ、肺がんが縮小したそうです。母親のがんが乳幼児に発症することは非常に稀で、母親50万人あたり約1人の乳児に発症すると推定されています。非常に稀な症例なので、まだまだ症例数は少ないですが、今後さらに症例数が積み重なり小児がんの治療の選択肢として使用されることを期待しています。
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