今週のJC:CCR4 blockade depletes regulatory T cells and prolongs survival in a canine model of ・・・

最近マウスを用いて腫瘍の実験を行っています。腫瘍免疫に関する知識をより一層深めていかなければな、と思っています。今回紹介するのは腫瘍と制御性T細胞に関する論文です。制御性T細胞は免疫反応を抑制する機能をもっています。一部の腫瘍ではこの制御性T細胞が腫瘍中に浸潤し、免疫系からの攻撃を回避しています。この研究では膀胱腫瘍の犬を対象に実験を行っています。制御性T細胞の浸潤が生じる膀胱腫瘍に対し、腫瘍中の制御性T細胞を減少させる抗CCR4抗体を投与すると生存期間が延びたそうです。獣医療ではまだあまりがん免疫療法は行われておりません。今後研究が進み、治療法として使用されることが望まれます。

帝京大学医学部 移植免疫・腫瘍免疫研究室

夢と希望をもって誰でも(出身・経歴を問わず)斬新な研究ができるよう、この研究室の俗称を“どらえもんラボ”と名付けました。実験をしたい、そして新しいことを発見したいという夢がありながら、なかなかその場が見つからない、そのような方は是非“どらえもんラボ”にお立ち寄りください。そして、実験や討論を一緒にやりましょう。

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