今週のJC : Disturbed mitochondrial dynamics in CD8+ TILs reinforce T cell exhaustion

コロナ一辺倒でも面白くないので、今週は腫瘍免疫のお話。腫瘍の周りにはそれを攻撃しようとする免疫細胞もいれば、腫瘍に対して寛容になってしまった免疫細胞もいます。もともと本人の細胞なので、この寛容になってしまった(抗腫瘍効果が抑えられてしまった)腫瘍に浸潤した免疫細胞たち(TILsといいます。)にもう一度目覚めてもらうのが体に優しいはずです。この論文ではT細胞内のミトコンドリアの活動抑制がT細胞を疲弊させると伝えており、nicotinamide riboside(NR;ニコチンアミドリボシド:1種の補酵素の代謝産物で、これが増加させることで老化関連疾患の改善が期待されている...らしい。)を補充するとミトコンドリア機能が改善し、抗がん剤への反応も良くなるということらしいです。実に、お金のにおいがプンプンする研究論文ですね...是非Hpへ。

帝京大学医学部 移植免疫・腫瘍免疫研究室

夢と希望をもって誰でも(出身・経歴を問わず)斬新な研究ができるよう、この研究室の俗称を“どらえもんラボ”と名付けました。実験をしたい、そして新しいことを発見したいという夢がありながら、なかなかその場が見つからない、そのような方は是非“どらえもんラボ”にお立ち寄りください。そして、実験や討論を一緒にやりましょう。

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