今週のJC : Disturbed mitochondrial dynamics in CD8+ TILs reinforce T cell exhaustion
コロナ一辺倒でも面白くないので、今週は腫瘍免疫のお話。腫瘍の周りにはそれを攻撃しようとする免疫細胞もいれば、腫瘍に対して寛容になってしまった免疫細胞もいます。もともと本人の細胞なので、この寛容になってしまった(抗腫瘍効果が抑えられてしまった)腫瘍に浸潤した免疫細胞たち(TILsといいます。)にもう一度目覚めてもらうのが体に優しいはずです。この論文ではT細胞内のミトコンドリアの活動抑制がT細胞を疲弊させると伝えており、nicotinamide riboside(NR;ニコチンアミドリボシド:1種の補酵素の代謝産物で、これが増加させることで老化関連疾患の改善が期待されている...らしい。)を補充するとミトコンドリア機能が改善し、抗がん剤への反応も良くなるということらしいです。実に、お金のにおいがプンプンする研究論文ですね...是非Hpへ。
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