今週のJC:DEATHS FROM COVID ‘INCREDIBLY RARE’ AMONG CHILDREN

今週のJCは、Nature2021年7月29日号「子供のコロナ感染による死亡は稀なのかどうか」に関する報告(英国)です。

英国でコロナ感染した18歳未満の6338例の内、259例が集中治療室での治療を必要としたが、最終的にその必要性は”incredible rare”だったとのこと。また、2020年3月から2021年2月までの1年間で、18歳未満の1200万人を対象としたあらゆる死亡原因3105例の内、コロナ感染に起因するのは25人であった(100万人に2人の割合)。さらに、この25名の半数は高度な医療支援を必要とする障害を持つ方であった。

この報告を読めば、小児に限って言えば、コロナウイルスが及ぼす影響は大きいと感じにくいですね。成人でも小児でも、一般的に考えうるハイリスクの方はやはりハイリスクなのでしょう。

最後に、学術論文において『非常にまれ』という表現は読み手に大きな印象を与えるため、Reviewerがその表現を好まないことが多いと思います。しかし、この報告ではvery low / incredibly lowという表現を最初に載せており、かなりインパクトのあることを言いたかったのかもしれません。国は違えど、このような研究が日本でも(進んでいると思いますが、)行えると良いですね。

帝京大学医学部 移植免疫・腫瘍免疫研究室

夢と希望をもって誰でも(出身・経歴を問わず)斬新な研究ができるよう、この研究室の俗称を“どらえもんラボ”と名付けました。実験をしたい、そして新しいことを発見したいという夢がありながら、なかなかその場が見つからない、そのような方は是非“どらえもんラボ”にお立ち寄りください。そして、実験や討論を一緒にやりましょう。

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