今週のJC:SARS-CoV-2 mRNA vaccines induce persistent human germinal centre responses

 今週紹介する論文はpubmedでトレンドに出てくるものなので、みなさん既に読んでおられるかもしれませんが、mRNAワクチンに関する論文です。自分には正直mRNAワクチンはあまり馴染みのないものであり、効果はどの程度なのかと懐疑的でした。がこの論文では、胚中心反応とそれに伴うB細胞による抗体産生が、十分に起こるということを証明してます。コロナウイルス感染者と非感染者を対象としており、接種後にリンパ節から針にて吸引サンプルを取りGC B細胞の出現を調べており、人のインフルエンザワクチンよりも優れた効果があるそうです。B細胞の抗体産生は4週間でピークとなり少なくとも12週間はピークを維持したと書いてありました。

 ワクチンは打った方が良さそうかと思う反面、今後長期のデータが出ないと今回のワクチン戦略が正しかったかどうか、まだまだ分からないのかなと思います。ちなみに自分はまだ打ってません。

帝京大学医学部 移植免疫・腫瘍免疫研究室

夢と希望をもって誰でも(出身・経歴を問わず)斬新な研究ができるよう、この研究室の俗称を“どらえもんラボ”と名付けました。実験をしたい、そして新しいことを発見したいという夢がありながら、なかなかその場が見つからない、そのような方は是非“どらえもんラボ”にお立ち寄りください。そして、実験や討論を一緒にやりましょう。

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