今週のJC: Macrophage-derived glutamine boosts satellite cells and muscle regeneration

コロナで巣ごもりが多くなり、外で運動する機会が減りました。皆さんも大方そのような状態だと思います。私も同じですが、昨日久々に運動しました(お腹をへこまそうとして走ったのに、その後食べて余計にお腹が出るという始末)。運動して気持ちが良くなる半面、嫌なモノは筋肉痛です。そこで、そんな筋肉痛に関する基礎研究を今月号のNatureに見つけました。ベルギーからの報告で、筋損傷と筋劣化がグルタミンの利用制限によるものをマウスモデルで証明したとのこと。マクロファージのグルタミン脱水素酵素(GLUD1)を阻害すると、グルタミン合成能が高まり、グルタミンを餌にする衛星細胞(骨格筋の前駆細胞)の分化や筋再生が進行するということです。グルタミンを多く含む食品には大豆や肉や魚、卵やチーズといった当たり前のものが並びますが、運動負荷直後に摂取したほうが筋回復が良いといった類の話のミクロな部分はマクロファージが担っていた、のかもしれません。

帝京大学医学部 移植免疫・腫瘍免疫研究室

夢と希望をもって誰でも(出身・経歴を問わず)斬新な研究ができるよう、この研究室の俗称を“どらえもんラボ”と名付けました。実験をしたい、そして新しいことを発見したいという夢がありながら、なかなかその場が見つからない、そのような方は是非“どらえもんラボ”にお立ち寄りください。そして、実験や討論を一緒にやりましょう。

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